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社労士による社労士試験合格法!

人事部所属の勤務社労士がお伝えする社労士試験合格法!人事の実務や社労士の現実もお伝えします。

カテゴリー「社労士試験」の記事一覧

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半分が素人の社労士?

皆様、おはようございます。

今日は事務指定講習の実務講義です。

講義は4日間連続で朝から夕方まで行われます。

各日午前と午後に1科目づつ行われ合計8科目の講義があります。

労基安衛・労災・雇用・徴収・健保・厚生年金・国民年金・裁定請求の8科目です。

それぞれ3時間くらいありますので1日6時間行われます。

実務と言っても書類の書き方とかを学ぶのではなく講師の社労士先生が雛壇に立ってマイクでしゃべるだけです。

ですから、ここで実務が身についたということは有りません。

もちろん4日間1科目でも未受講だとアウトです。
7万円と今までの努力はパーです。(試験合格の権利は当然パーになりません。)
また来年受ける事になります。

ここで終了すると修了書がもらえます。
これが登録の際に必要となります。
修了書は社労士試験の合格証書よりも少しだけですが豪華です。

さて、この実務講習ですが開催場所は東京、名古屋、大阪、福岡の4都市でしか実施されません。

ですからこの4都市に通うことの出来ない方は泊りがけで受講しなければなりません。
しかも4日間とも7月から9月にかけて平日に行われます。
平日に4日連続で休みを取る必要があります。

この実務講習ですが何人の方が受講されると思いますか?

受講人数は社労士に登録すれば毎月送付してくれる
”月刊 社労士”に掲載されています。

一番新しいデータは昨年平成23年に実施されてデータがあります。
平成23年の7月から8月にかけて実施されたものですので対象者の多くは平成22年度(第42回)の社労士試験に合格された方です。

この年は4700人くらいの合格者がいました。
そしてこの事務指定講習の4都市での参加人数ですが

何と
”2500人以上”
です。

もちろん22年合格の方ばかりではなく、その前年までに合格して事務指定講習だけ受講されている方もたくさんいらっしゃると思います。

この2500人の受講者は当然実務が無いから受講されているわけです。
つまり、試験に合格したけれど実務経験の無い人が合格者の半分いるという事実が驚きです。

受講して登録されれば晴れて
”社労士先生”
です。

もっと掘り下げてみると22年合格者4700人のうち仮に2000人が講習を受講したとして、残りの2700人は実務経験ありかというとそうではありません。

実務経験も無くかと言って受講もしない人
”合格だけしたけれど何もしていない人”
が多くいるはずです。

という事は合格者のうちほとんどの人が
”素人の社労士”
になります。

私は今実務をやっていますが、これってすごくラッキーと思います。
研修とかで一緒になる開業の先生は
”職安に行った事ない”
”書類の一枚も書いた事ない”
と言っています。

開業しても実務経験を積む場所が無いのです。
また、勤務でも人事総務等で社会保険、労働保険の手続きをする部署にいなければ一生経験はつめません。

今年も事務指定講習が実施されています。

と言ってもみんな最初は素人です。
私も事務指定講習を受講した一人です。

大事な事は社労士になった後でどう努力するか、どう活かすかであって経験があっても努力が無ければ続けることは難しいでしょう。

試験に合格してもこれで終わりでは有りません。
厳しい現実が待っています。

これはまた別の機会に・・・

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事務指定講習 添削指導編

皆様、おはようございます。

今日は
”事務指定講習”
のお話です。

昨日、社労士試験に合格するとどうなるかをお伝えしましたがその中で実務経験の無い人はこの事務指定講習を受けなければ登録できません。

合格すればやってくる全国社会保険労務士会連合会からの封筒に事務指定講習の申し込み用紙が入っていますので記入して送付すれば申し込み完了です。

申し込みは当然お金がかかります。
言い方悪いですがこのお金で2年間の実務経験を買うわけです。

その金額は
”70,000円”
です。

高いか安いかはそれぞれの判断になりますが、この金額は必要です。
申し込み期限は12月初旬です。

申し込むと12月中に大きなダンボールが届きます。
ここには春までになくてはいけない添削教材と夏に行われる実務指導の案内があります。

そのほかにも社会保険六法という2冊の大きな六法が付いてきます。
これがデカイのですが結構実務で使える法律書ですのでわざわざ買わなくても付いてきます。

添削は3ヶ月に1回づつの発送になります。

それぞれのテーマに沿って必要な用紙に必要な事項を書くというのが主な内容です。

例えば、
日本産業は○年8月26日に事業所の名称を『株式会社日本産業』と改め、大野さんが代表取締役に就任しました。
所在地も東京都世田谷区○○から東京都渋谷区○○に変わりました。

という事例があった場合にどの書類を提出する必要がありますか?

という事例が30ほどあり、1回につき10の事例づつ提出します。
書類の書き方の見本や白紙の用紙は添付されています。

しかし、どの用紙が必要かは解答がありませんので自分で調べる必要があります。

結構難しいです。

駄目だと思いつつネットのブログで解答を紹介しているブログを見つけましたので失礼ながら参考にされていただきました。

提出期限までに全ての事例を提出しないと夏に行われる実務講習に参加できません。
とにかく提出が優先です。

提出した書類は添削して返ってきますが、あまりそれほど添削されていません。
個人差があるのでしょうが・・・

提出しなくて失格すれば7万円はパーですので提出期限だけは守ってください。

実際実務をすればこのような添削教材のような書類を書く事は少ないです。
もちろん、勤務の方と開業の方は違います。

勤務の方はある程度日々書く書類は決まっています。
事業設立届けなんかは書くことは無いと思います。

開業の方は顧客の要望に応じて色々な書類を書く必要が有りますので大変かと思います。

それにしてもこれだけペーパーレスやオンラインの時代にこれほど書類が多いとは・・・
と絶句するくらい書類の種類はあります。

全て覚えるのは無理です。
実務でも珍しい書類を書く必要のある場合は職安とか労基署とか年金事務所に聞きながら対応しているというのが実情ですのでそれほど書類の書き方に執着しなくてもいいと思います。

実務では書類の書き方よりも
”添付書類”
は何が必要かが重要になってきます。

要するに書類を出すのはいいが何の根拠があるのか、
どういう理由があるのかを示すために添付書類が必要なのです。

書類の書き方だけでなく実務では様々な事に対応していますのでここで全ての書類の実務が出来るとは思わないほうがいいと思います。

明日は実務講習のお話です。

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合格したらどうなるか

皆様、おはようございます。

今日は少し気が早いですが、合格すればどうなるかをお伝えします。

一連の流れをお伝えします。

まずは合格発表を待たなければなりません。

合格発表は試験センターのHPが9時半にアップされますのでそこで確認できます。
ここでは合格基準も発表されますのでどの科目が救済になったとか、択一の合格点も確認できます。

しかし、ほとんどの受験生はこのHPは後から確認するだけです。

当日の8時半から
”官報”
のHPに
”社会保険労務士試験合格者受験番号一覧”
が発表されるからです。

これは国の正式な新聞(?)みたいなものです。
都道府県別に合格者の受験番号が一気に書かれています。

ここで自分の合否が分かるわけです。

そこには救済科目とかはまったく書かれていませんので試験センターのHPで確認するだけになります。

めでたく合格すれば当日かその翌日に試験センターから
”重要書類在中”
と書かれた書留がやってきます。

ここには
”合格証書”
が入っていますが、正直

”ショボイ”

です。

A4の大して豪華でもない紙に一応厚生労働大臣の名前入りでくるのですが、そこらの小学校の夏休みの宿題の努力賞よりもショボイ合格証書です。
今年ですと小宮山大臣の名前入りで来るはずです。(11月までに解散総選挙してるかも・・・)

不合格の経験のある方なら分かると思いますが、不合格になった際にやってくる葉書サイズの成績通知書も同封されています。
当然ですが合否の欄には”合格”と書かれています。

ここまでは
”試験センター”
からの書類ですがもう一つ
”全国社会保険労務士会連合会”
から封筒がきます。

ここまで様々な形で縁のあった試験センターとはここでさよならです。
これからは連合会や都道府県会に舞台が移ります。

連合会からの封筒には合格おめでとうございます。の言葉とともに
”社会保険労務士の登録申請について”
という案内が入っています。

ここで3つのコースに分かれます。
一つは実務経験がある方で即登録される方、もう一つは実務経験が無くて事務指定講習を受ける方、最後は登録も事務指定講習も受けずに試験合格だけで何もしない方。

この3つです。

最後の何もしない方はここで終了です。実務経験がある方ならいつでも登録できますし、実務経験の無い方ならここから2年間実務経験を積んでもいいと思いますし、次年度の講習を受けてもいいと思います。

結構私の周りでも数年前に試験に合格していたけど登録は去年なんです。という社労士の方が多いです。

即登録の方は申請書が同封されていますので合格証書の写し、住民票の写し、顔写真を写真票に貼って提出します。

ここで大事なことは
”労働社会保険緒法令関係事務従事機関証明書”
の提出です。

これは事業主に合格した人がしっかり2年以上実務経験があるという証明をしてもらう書類です。
これが無いと登録できません。
”仕事やめちゃったよ・・・”
という人は従前の事業主の証明でいいと思いますが詳細は連合会に問い合わせてください。

登録書類の送り先は
”各都道府県の社労士会”
になります。連合会ではありません。

では、各都道府県はどこでもいいの?
ということですが条件があります。

①開業登録の場合は事務所の所在地の都道府県
②勤務登録の場合は勤務先事業所所在地の都道府県
③その他登録は住所地の都道府県

と決まっています。

例えば神奈川県にお住まいの方で東京都に開業し事務所を構える場合は東京都会。
千葉県の会社にお勤めの場合は千葉県会。
勤務登録でも開業登録でも無いその他登録の場合は神奈川県会。

となりますので縁もゆかりも無い都道府県会での登録は無理みたいです。

年会費や登録料は各都道府県で違いますので仮に”山梨県会が安い!”
となっても上記の方は山梨県会に登録はできません。

諸経費ですが、かなりかかります。

まず、登録免許税が3万円、登録手数料が3万円ここまでは全国一律です。
後は都道府県ごとに違いますが入会金は勤務で10万円、開業が15万円くらい。
年会費が勤務で4万~5万円、開業が8万~10万円くらい。合計で20万円から30万円くらいかかるのではないでしょうか。

さらに強制ではありませんが強く勧められるのが社会保険労務士政治連盟という団体の年会費が4000円です。

この政治連盟とは何か。
何か怪しい団体か?と思いますが、趣旨は政治家を動かして社労士の立場を有利にしようという団体です。

今、士業はどの業界も大変です。
弁護士、税理士、公認会計士、行政書士、司法書士と業態は違うもののやはり自分たちのテリトリーは広ければ広いほどいいのです。

司法書士が法廷に立てるようになったり、社労士が60万円以下の裁判に関与できるようになったのも法律の改正があるからです。
その法律を作るのは政治家です。

そこで社労士の地位向上と確保のための活動を行っているというわけです。

もちろん、強制ではありませんが政治連盟に加入しないと今後の社労士としての活動がうまくいかないという不文律があります。

例えば、社労士試験の試験監督や行政協力なども各都道府県会が人選していますが、ここで政治連盟に加入していないと人選されないと聞いています。

入る、入らないは個人の自由ですが入会してから円滑な社労士活動をするならば入ってて損は無いかと思います。

明日は事務指定講習のお話です。

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もう社労士試験はあきらめようと思っている方へ

皆様、おはようございます。

先日からの続きですが、タイプ別何をするべきかで
”もう試験をあきらめよう”
と思っているかたへメッセージです。

あきらめる方も2種類あります。

ほとんど勉強せず、特に社労士にとことんなりたかったわけでもなく、何となく勉強してきたけどもどうでもいいや・・・という人。

本当に社労士になりたくて、とことん勉強もして、色々なものを犠牲にしてきたけど、経済的に、時間的に、精神的に限界が来てもうあんな思いはしたくない、出来ないという人。

他にも色々と理由はあるのでしょうが、とことんやった人とやらずにあきらめる人との2種類ではないでしょうか?

社労士試験は皆様もご存知のとおり100人受けて90人以上が不合格になる試験です。
しかし、私の経験上その残り10人に入るくらい気力と熱意を持って頑張っている人はそれほど多くないと思います。

不合格になる90人以上の人の中の大半はそれほど勉強もせず、熱意も無く何となく試験を受けているのではないかと思います。

ですので、熱意も気力も無く何となく試験を受けていらっしゃるかたがあきらめるのは賛成です。
他の事で時間を費やしたほうが賢明です。

しかし、熱意を持って試験に挑み、あと少しのところで
”もういやだ!もうだめだ!”
という方には少し考えてもらいたいと思います。

今回、試験監督で一緒になった少し年配の先生の事を紹介します。
その方は試験を6回受けてようやく合格されたそうです。
仕事もやりながら毎日コツコツ勉強されていたそうです。
すごいのが6回受験した中で3回目から5回目の連続3回は選択式で1点足らず、2回目の受験は択一で2点足らずで”もう少し!”が4回もありようやく6回目で合格されたそうです。

”すごいですね。やめようと思いませでした?”
と聞くと
”いやいや・・・逆に意地ですわ。ここまできたらやめたらもったいないでしょ。”

おっしゃるとおりです。

でも
”さすがに5回目に1点足らずのときは落ち込みましたけど笑ってましたね。試験はここまで私をいじめるかと思うと笑いが出ましたね。”

”6回目に合格したときも救済待ちだったんですよ。もう合格したときはうれしくて、うれしくてね。”

と笑って話してくれました。

やめてしまえば全ておしまいです。
いままでの努力も、お金も、時間も。

全て水の泡と消えます。

経済的に、時間的に制約のある方やどうしても踏ん切りをつけなければいけない状況の方もいらっしゃると思います。

しかし、精神的につらくてやめたいと思っていらっしゃる方にはぜひとも来年も頑張って欲しいと思います。

ここまで来たらもったいないじゃないですか。

受験生の皆様のゴールは今が社労士試験合格です。
これは事実です。

しかし大事な事は社労士試験合格は入り口の入り口であって本当の勉強はそこから始まります。
私も今、その事を痛感しています。

社労士になってからが大事。

そのためにも意地でも社労士試験に合格してもらいたいと思います。

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選択式救済待ちの皆様へ

皆様、おはようございます。

試験終了から5日経ち少し落ち着いたと思います。

先日お伝えした続きでございます。

今日は選択式試験で残念ながら2点以下の点数を取ってしまった方へのメッセージです。

一昨日のパターンでいきますと③と④のケースですね。

まず、④のケースの方ですが確率的にいって非常に難しいと思います。
選択式1点、択一式の救済は過去にも無い事は無いのですがかなり確率が低いです。

ここは現実を受け止めて来年の受験に向けてスタートされるほうが賢明と思います。

③のパターンの人が圧倒的に多いと思います。

何かしらの科目で選択式2点を取って救済待ちの方です。

私の経験を申し上げます。

私も救済で合格した一人です。

試験中にこれは出来た!楽勝!と思っていた科目をうっかりミスで2点を取ってしまいました。

私どもの受験した頃は選択式が午前中でしたので午後の試験終了後に会場を出るとすでに選択式の模範解答が予備校から配られていました。

やはり早く結果を知りたいものですので受け取って答え合わせをしました。
ほとんど思っていたとおりで順調でしたが、その科目が2点を取ってしまったと分かった時には思わず
”終わった・・・”
と悔やんでも悔やみきれない何とも言えない感情が涌いてきました。

その晩はヤケ酒です。
”もう終わった。どうでもいいや”
とやさぐれていました。

分からない問題を落としたなら納得がいきますが、分かっている問題をしかもうっかりミスで落とすなど自分の愚かさを悔やみました。

さらにどの予備校もその科目が救済にかかるとは予想しませんでした。
ある予備校の講評では
”今までに無い基本問題で4点から5点は欲しいところ。ここで点数を稼いで全体の点数を底上げしたい。”
なんてコメントがあったくらいの科目でした。

やはり受験者の平均点も高く8科目中5番目くらいだったと思います。
とても救済にかかるとは思いませんでした。

結局、択一式は50点オーバー、選択式もその科目のみ救済待ちで11月まで過ごしました。

”あの1点が取れていればこんなツラい思いしなくてもいいのに・・・”

と思っていました。

次の年に向かっても何か力が出ず、あれだけ苦労したことをまたやるという気力が涌いて来ませんでした。

しかし、あきらめていた合格発表を見ると自分の受験番号が載っています。
救済にかかっていました。

合格発表後に予備校の講評を見ると
”合格者数の調整のために救済がかかったものと推測される”
と書かれていました。

それで今の社労士としての私がいます。

最後までわかりません。

現実的には8科目中6番目までの平均点の科目は救済の可能性があるとおもいます。

今年で言うなら
恐らく一番平均点が低いのは社一と思いますが、雇用、健保、労一、厚年、国年にもチャンスがあるかもしれません。

ただし、11月まで何もしないというのは来年に響きます。
やはり悶々と過ごしても何も生み出しません。
気持ちを切り替えて少しでも何かを目指して動き出すほうがいいと思います。

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